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2023-06

君に幸あれ。 - 2020.06.13 Sat



チャンミン

やっぱり私

あなたが大好きです。






KーPOP界のレジェンドと言われて
長年トップスターとして駆け抜けながら

あなたはいつも
地に足つけて

「普通」の感覚を大切に生きてきたよね。

そんな、自分の人生を
丁寧に生きるチャンミンだから

好きになりました。





長年、スターの地位にいながら
偉ぶり驕ることなく

「普通」の生活を大切にしてきたあなただから

30代前半、穏やかに寄り添える相手を見つけたなら

世の中の大半の人がそうするように

「普通」に結婚するのだろうな、と思っていました。


スジュのお兄様達やユノヒョンより先に!?

と思った事もあるけれど

あなたはきっと「芸能人」な時間軸で生きるより

32歳の一人の男性として自分の人生をしっかり見つめているのでしょう。


アイドルならではの晩婚や
韓国では、根強い年功序列よりも

一人の男性として彼女に責任を持つチャンミンを


きっとユノも誇らしく思っていることでしょう。



熱愛報道を潔く認めてから
約半年間。

チャンミンの彼女を押さえよえと
きっとマスコミの目は以前にも増して光らされていたて思います。


それでも、チャンミンの彼女の写真なんて
一度も目に触れなかった。


軽率な行動で不要にファンを傷つける事なく
彼女の事も守っている。

彼女も匂わせ系な行動はなく
未だ特定されていない。


その徹底された自己管理も
ちゃんとした女性を選んだ事が伺える様も


チャンミンらしくて、凄く嬉しい。


いつかのトーク番組で

結婚について話を振られた際

「僕のファンはその話は聞きたくないんですよー」
なんて躱しながらも

「遅くするより、良い時期が来たら、その時にしたい」
と言ったチャンミン。


芸能人にありがちな、結婚決まってるくせに
「そんな話まだまだですー」
みたいな嘘をつかない所が、チャンミンらしくて

本当に誠実だと思った。






彼女の存在を認めた日から


いつか彼女とのツーショットがパパラッチされるのでは

彼女の匂わせSNSが見つかるのでは

ある日突然、入籍スクープが出るのでは


なんて何度も思ってビクビクした事もあったけれど


そんなの今まで一切無かったね。


熱愛を公開しても、相変わらず
毎日穏やかだった。


流れてくるニュースは


コロナで困窮している家庭に向けて支援団体に寄付をしたとか

世界初のオンラインライブで圧巻のパフォーマンスを見せたとか

そして、その世界中に配信されたライブでは
日本語でコメントもし
日本語の曲も歌ってくれた。




この半年間。

ファンが思い描くチャンミン像が
裏切られるような事

ただの一度も起こらなかった。




そして、自社からの公式発表に

直筆の手紙で


9月の結婚を自分の言葉で事前に伝えてくれた。



手紙の字がとても綺麗で

チャンミンの心そのものの様で


涙が出ました。





寂しい気持ちが無いなんて言えないし

お祝いしたい気持ちだけではいられないけど



それでも

あなたに幸せでいて欲しい気持ちは

他のどんな、感情よりも勝る。






年末にワンクッション置いてくれて
ありがとう。


きっとファンの事をたくさん考えてくれたんだろうね。


誠実で、真摯なチャンミン。

毒舌を吐いていても
いつもファンを想ってくれているチャンミン。




結婚…まだ婚約になるのかな?


おめでとうございます。





今日も今日とて

相変わらず


私はあなたが

大好きだから


いつも

幸せでいてね。







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あれから… - 2020.01.17 Fri

皆様、明けましておめでとうございます。

存在が申し訳なく思えるほどに
更新の無いブログですが

本年も、どうぞよろしくお願い致します。



⚠︎⚠︎
今回は東方神起以外のグループのスキャンダルにも触れております。
ご注意下さい。









年始の登園初日に、EXOペンの保育園の先生にトンペンとして心配を受けたのですが

昨日、その先生に会ったら

「私の人生史上、誰かの妊娠に、こんなに望まないショックを受ける日が来た事が保育士として自分にショックすぎて立ち直る気力も無いです。子供が大好きで、どれだけ可愛いか知ってるのに、妊娠の報告を受けて喜べない事がある自分が受け入れられません。」

と、泣きそうな顔で話されました。

「先生、泣かないで~っ」

と言ったら

「大丈夫ですっ」

と言ってくれたんですが、完全に目に涙が溜まってて
ちょっと、もらい泣きしてしまいました。


仕事中は気を張っていただろうに
EXOファンである事を知っている私を見たら
思いが込み上げてしまったのだと思います。



夏場にEXO PLANETのツアーTシャツで
子供達と遊んでいた先生に

「先生EXO-Lなんですかー!?」

と思わず声をかけてしまって
たまにSMアーティストの話をするようになった

25歳の可愛い先生です。

いつもニコニコ笑顔で
子供達にも大人気な先生の
焦燥した顔を見て

私にはかける言葉もありませんでした。


EXOファンからはチェン君の脱退の要望が出てるとか…


これは、ソンミンコースになっちゃうのでしょうか……



年末の我らがチャンミンと、年始のヒチョルお兄様。

立て続けに熱愛を認めても


その後にさらにデカい爆弾があったから

SMは年末年始にまとめて2人の熱愛を公表したんだろうなぁ、と思いました。





ソンミン氏しかり

チェン君しかり

…ですけど


先日、とあるKーPOPグループのファンの友人に

「あんなちゃんとした熱愛報道で激震が走るって、東方神起のファンってほんとに幸せだね。」

としみじみ言われました。


これ
からかいでも、嫌味でもなく、本心だそうで。


「私の推しは、まともな熱愛どころか常にパリピ女の影がチラついてて、スキャンダルどころか薬に逮捕に自殺未遂まであるし、警察沙汰になってのらりくらり言い訳して、それを信じて、公判が出たらまた裏切られての繰り返しだよ。」


と真顔で言われました。


「女の写真さえ出ずに、きっぱり認めて報道終了。熱愛自体はショックだろうが、受け入れられまいが
『チャンミンの選んだ人なら、きっと素敵な女性』って、思えるだけに自分の推しに信頼を持てる事が普通に羨ましい。」


と。


これ、私の友人の推しがどのグループか分かってしまったかもしれませんが(苦笑)

おまけに、その友人は最後に


「うちのお母さん、海老蔵に隠し子発覚した時、私も妹も受験生だったのに家出して1週間帰ってこなかったし。」


と言ってました。





うん。


確かにね!


それ思うと、この度、トンペン界隈を激震させたニュースなんて

とってもクリーンですよね。


まぁ、よそ様と比べてどうこうっていうものでもないのですが。




でもね、私も、少し思ってました。



年末に更新した記事では

割かし冷静だった私ですが

この2週間あまりの間

1人で車運転しながら
「チャンミーーーーンッ!!!」
って叫んだりとかしてましたし。

正月、精神的に精一杯でお腹が全然減らなくて
三が日ほぼアルコールのみで固形物を食べずに生活してた結果
仕事始めに制服緩くなってましたし。

30日の深夜は数年ぶりにユノが夢に出てきたりして
(これはちょっと嬉しかったw)
その後も2度ほどホミンちゃん2人の夢を見たのですが
どちらもユノの記憶しか残っていないという不思議。

ほんと、自分で体感してる以上に
心の中は動揺してたみたいです。




それでもね、他と比べて…と言う発想を持つならば

2年前と比べれば
全然だ、と思ったんです。


2017年12月

ジョンくんがこの世からいなくなってしまった事を思えば
全然平気です。



だってチャンミン生きてるし。

東方神起は変わらず2人だし。

健康体で、歌って踊れるし。

ステージ立てるし。

これからも変わらず未来がある。



なんだよ、全然幸せじゃん。



って。



思ってます。





生きてるし、とか言っちゃうと

極論かもしれないけど


それでも
私、ジョンくんもハラちゃんも大好きだから。



チャンミンは何も変わらず
毎日健康に過ごしていて

彼女がいようがいなかろうが

日々努力を重ねて
ユノと2人で並んで歩き続けて行く事に

変わりはないから。



名古屋ドームのステージでも
ユノとチャンミンが何も変わらないという事は
しっかりと証明されたし

相変わらず、2人の描くエンターテインメントは素晴らしい。


だから、私も何も変わらず

2人を大好きに思って

応援していきます。



…と、ここで文章にしながら

心を整えています(笑)




ちなみに、皆様にご心配いただいたニキビは
無事、2、3日で沈静化いたしました٩( 'ω' )و




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大好きな人。  - 2019.12.31 Tue



放置し過ぎております、このブログ。

何とかお話の続きを書いてアップしようと思いながら
なかなか進まず…

1年以上も何の進展もできなかったここを

この年の瀬に
思ってもみない話題で更新する事になるとは…




ユノヒョンスーパーリスペクトの
超超超僅差でチャミペンのmittsu


生きております。



お昼にネットニュースで記事見た瞬間は
ものすごく目を疑いましたが


何故だか

自分でも不思議な程に冷静です。


あのチャンミンが公式に認めたって事は

もうこれは結婚見据えたお付き合いだな。と思っています。


それでも、穏やかに冷静で居られているのは

何よりチャンミンが今まで築いて来てくれた

彼の人となりから得た信頼です。


いつだって地に足つけて着実に人生を歩んでいる彼だからこそ

熱愛を認めたということは、そういう事なのだろうと。



彼がいつも言っていた

美人で、巨乳で、なんて事はどうでも良くて

きっと、彼女さんも穏やかで、人柄の素敵な方なのだろうと。


そう思えたから、穏やかで居られている気がします。


女優、アイドル、モデルなんて言う
顔が見える女性じゃ無かったから、良かったなぁ、と思いましたし

芸能界のお相手で無かったことは

堅実な彼らしいなと思いました。



お相手が一般人の方であった事。

このご時世に、SNS等を使った匂わせ系な女性でなかった事。

報道を受けて、ハッキリと交際を認めた事。

それだけで、充分、私たちの彼に対するイメージって
保たれたと思います。



嘘をつかず、彼女の為にもファンのためにも

大切に隠して来たのだと。





我がままなファンの身としては

この話題が年末年始の賑やかなニュースに紛れ
いつか忘れた頃に

「良い恋愛をしました。」

と知らぬ間に過去形になっていてくれれば…

なんて思う一方




理知的で、優しくて
周りにもファンにも誠実な彼の

覚悟を決めた上での公式発表だから。

それはきっと、とても大切なお相手と言う事だから。


この方と、一つ一つ順序を踏んで

幸せな家庭を築く関係に至ってくれたら良いな、とも思えます。



そう思えた事こそが

あぁ、私

本当にチャンミンと言う人が大好きなんだなぁ、と

しみじみ実感しました。




変なバレ方ではなかったこと。

きっぱりと認めてくれたこと。


チャンミン、ちゃんと誠実でいてくれて

心から、ありがとう。




大物スターの熱愛で、相手の女性がバッシングの末に自殺してしまったりする韓国社会です。

どうか皆様、温かく見守って…は、無理かもしれないけれど

静観してあげて欲しい。


大好きなチャンミンが

ファンに苦しめられたり

ファンを憎んでしまったりするような姿は

絶対に見たくありません。



そんな風に

若干心ここに在らず、的なことにもなりながらも
穏やかに楽しく明るく義実家で過ごす年末のこの日。




チャンミン、おめでとー!
君が幸せで万歳三唱!!!


とはさすがに言えないけれど


私は、ちゃんと
あなたを大好きなままです。



そう、穏やかに心に納めたお風呂上がり。

鏡に映る自分を二度見しました。


あれ?
右頬に、朝には無かった
超どでかいニキビ出来てますけど?



え、嘘やろ、何で?

あ、年末で食べ過ぎ?

いや、まだ正月迎えてないし、そんな食べてないよ。

体調もすこぶるいいし

休暇に入っても生活リズムは特に狂っていない。

てかニキビなんて、もうかれこれ2、3年振りなんですけど。

え?え?何で?

と鏡を覗き込んでいた私に


義姉家の姪っ子(中2女子)が

「mittsuちゃん、ニキビ珍し~!
右頬のニキビは、振られニキビなんだよ~!
と…。


私の身体、どんだけ現況に忠実なの(爆)

振られニキビ…とは
中学生のニキビ占いを信じる訳ではありませんが

ホミンペンなチャミペンとしては
割と穏やかに受け止められた私でも

心の奥で起こっている動揺がお肌に現れてしまったようです。


年明けまでに、このニキビの赤みが
少しでも引きますように…





私は、今も、そして来年も変わらず


ユノとチャンミンが大好きです。



そして、こちらのブログでは
この度のニュースを30過ぎてなおもラブラブな2人のためのカモフラージュ報道と言う体で受け止め
今後とも相も変わらず
ラブラブイチャイチャなホミンちゃんを推奨していく所存
ここに宣言させていただきます。



皆様、良いお年を………。





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ex novia 03 - 2018.12.06 Thu

《 Yunho's side 》









チャンミンの生活の切り替えぶりは
徹底していた。


約束通り、LDKはいつも綺麗に掃除が行き届いている。

ただ、俺の私物だけ、いつもソファーの隅に積まれていて
帰宅して夜中に1人で片付けるのは切ないものがある。

付き合ってた時は、小言を言いながらも一緒に片付けてくれてたりしたのになぁ。


あと、食事も、毎日ちゃんと作ってくれる。


朝起きて、夜帰宅して、

家の中に美味しそうな香りが充満してるのは
それだけで幸福感が増すものだ。

ただ、それを食べる時は、だいたい独りだ。

朝は仕事の時間がバラバラだから仕方ないけど
夕飯は、付き合ってる頃はちょっと待てば一緒に食べれるなー、って、時間なら合わせてくれていたけど

別れてからは、ほんの少し時間がズレても、俺の分だけが
ラップを張られて冷蔵庫に入れられるようになった。

一緒に食べられる時間に帰っても
「仕事しながら食べるから」と言って
自分の分をワンプレートにまとめて
さっさと部屋へ引っ込んでしまう事も少なくない。


1人でいるより、2人の方が寂しい…なんて
そんな歌詞いつか聴いた事あるなぁ。


元来、寂しがり屋な俺にはなかなか辛い生活だったが
それでも、友人からの誘いをなるべく断って
食事は家でとった。

別れてたって、俺にとっては
好きな人の手料理である事に
変わりはないのだから。

家に帰れば、ドアを隔てはしても
同じ家の中にチャンミンがいて

声が届き、目が届き、気配を感じられる。


半年と言う時間は決して短い物ではなくて
だからこそ、その間、チャンミンの所在を捕まえておける、と

別れたにも関わらず
安心しきっていたんだ。

俺達が、恋人からただの同居人になったばかりの頃の
大バカ者な俺は。






「…もうあと半分もないな。」

『あぁ、別れ話からの不思議なルームシェアによる完全な別れへのカウントダウンな。』

「カウントダウンとか言わないで!」


目の前に座るヒチョルヒョンは
俺の嘆きを無視して酒を煽る。

仕事で出会ったスタイリストのヒチョルヒョンは
綺麗な容姿に似つかわしく
内面はめちゃくちゃ豪快で男前な兄貴だ。


『そんなら、俺と呑んでないで早く帰って手料理にありつけよ。』

「今は、チャンミン、編集部に泊まり込みだから、帰っても居ない。」

『あぁ~、それで飲んだくれてるわけね。』


別に呑んだくれてる訳じゃない。
やけ酒ってな訳でもないけど。


『で?実際どうなのよ。別れた恋人との共同生活は?』

「うぅ、ん。少しずつ慣れてきた。」

『慣れるって?』

「チャンミンとの…距離感。」

『…どんな?』


そう。距離感。

チャンミンが徹底して距離をとったお陰で
最初こそ辛くて仕方なかったけれど

最近は、そんな生活に慣れてきたんだ。

必要最低限の会話さえ
気まずさから、妙に気を張ったりした事もあったけど
最近は、普通に交わせるようになってきた。

ホント、普通に…


「ほんと、ただの普通のルームシェアみたいなんだよなぁ。」

『うん。実際今はただのルームシェアだからな。』


俺のつぶやきに、真顔で突っ込んで来る。

慣れてきてはいるけど、やっぱりそうハッキリ言葉にされると
傷つくんですけど…


「何かさ、忘れそうになる。」

『何を?』

「別れたって事。」

『おいおい…』


思ったまま、こぼれ落ちた俺の言葉に
ヒチョルヒョンは眉を歪めてため息をついた。

だけどほんとに、今の生活が穏やかすぎて…。

俺たちの間に気まずい関係があるなんて
忘れそうになるんだ。



俺たちの関係は、既に終わってて
不思議なことに、まだ繋がっていられる今の生活だって
期限付きのものだって分かってる。

その期限が着々と近づいていることも。


それなのに錯覚しそうになるんだ。

このまま、1つの家の中で過ごす
静かな時間がずっと続いて行くんじゃないか…って…。








そんな、ぬるま湯に浸かったような生活に
違和感が生まれ始めるのは

それからすぐの事だった。













あれ、チャンミン出て来なかったですね。

代わりに、いつもお世話になってる綺麗な兄さんに出てきて頂きました♪



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ex novia 02 - 2018.11.21 Wed

《 Yunho's side 》








ダイニングチェアに座らせて塗りあげたブリーチ剤を
すっきりとシャワーで流して戻ってきたチャンミンを

再び、リビングの壁にかけられた鏡の前でダイニングチェアに座らせた。


「チャンミナ、やっぱりこの色、綺麗だな。」

「うん。ほんと。市販の液剤でもさすがカリスマヘアメイクアーティスト、チョン・ユンホは綺麗に染めるね。」

「何だよ、それ。」

「言葉のままだよ。ムラなんてもちろんなくて、綺麗に染まってる。」

「ははっ。色だけじゃなくて。チャンミンに、やっぱりよく似合ってるよ。」

「…うん。もっと早く、挑戦しておけば良かったなぁ…」


もっと明るくなるかと思ってたけど、想像してたよりずっと落ち着いたトーンだね…。

なんて呟いてマジマジと鏡を見入った。












俺達の別れ話の日から
チャンミンと顔を合わせないまま一週間がたった。

とは言え、そんな急に引っ越せる訳もなく、同じ家で生活している。


している…はずなんだけど…


俺は仕事柄、昼夜を問わず家にいる時間はまばらだ。
チャンミンは、多数掛け持ちしている記事の執筆は家でする事が多いが
メインの雑誌が締め切り前なんかになると
編集部のデスクに入って泊まりこみになってしまうこともある。


今は丁度そんなタイミングで、家に帰れない時期ではあるけれど
それにしたって、今までは一週間も通しで帰らない事なんてなかったし
シャワーだとか着替えだとか
ちょこちょこと帰ってきていたのに……


気になって、心配で仕方ないけれど

もう恋人ではなくなった俺は
連絡を入れる資格があるものか分からない。

一週間も、顔も見ない、声も聞かないなんて
出会ってから初めての事で


毎日、仕事から帰る度ドアの前で深呼吸をする様になった。


ドアを開けたら、チャンミンの荷物がごっそり無くなっていたらどうしよう。

チャンミンの仕事部屋がもぬけの殻になっていたら、どうしよう。


そんな光景が目に浮かんで、いつも胸の当たりをギュッと掴んで玄関を開ける。

いきなり全てが無くなっていたらショックが大きすぎるから、とりあえず、シューズクローゼットを開けてみて

チャンミンの靴が並んでいることを確認する。

あぁ、まだこの家に彼の所在がある。

それから、チャンミンの仕事部屋の前で聞き耳を立てる。
そしてチャンミンの留守を認識すると

「大丈夫だ。仕事だから。終われば帰ってくる。荷物もあるし。まだここに帰ってくる。」

そう自分に言い聞かせて
緊張した胸を無理やりになで下ろす。



自分で言い出したくせに
まだ、縋り付きたくて少しでも繋がりを保っていたくて


どうしたって、まだ好きなんだ。





編集のスケジュール的に
今日はもう帰れる日なはずなんだけど…


毎月繰り返されるチャンミンのスケジュールを頭の中で反芻して
ソワソワと落ち着かない。

チャンミンが帰って来ているとしたら
あの日から、俺達は初めて顔を合わせる。


昨日までと比べ物にならないくらいドキドキとうるさい心臓のあたりを
またギュッと強く握りしめて、深呼吸をすると
オートロックの暗証番号を入力して玄関の扉を開けた。



目の前に、脱ぎ揃えられた見慣れた革靴を視界に入れるや否や

自分の靴を蹴散らすように脱いで、リビングへ走った。



勢いよくドアを開けた俺に、チャンミンは驚いた顔をして
慌てて手に持った掃除機のスイッチを切ると


「あ、…ごめんなさい…」


と、何故か小さく謝った。


「えっ?何が?」


なんて単純な切り返し。

目の前にチャンミンが居ることに
妙に高揚している自分が居て
頭が回らないんだ。


状況も何も把握せず、他に言うこともあるだろうが、と
自分にツッコミたくなるし

あわよくば「この間の別れ話、無かったことにしたい」なんて言う話題に繋がっていないだろうか、なんて頭の片隅で思っている。



「えと…まだ、この家に居て…掃除とかしてしまって…」


望んでいた言葉とは真逆だった。

このマンションの部屋は俺の名義で借りている。
光熱費も、その他諸々も
ここでの生活に基づくサインは全て俺の名前になっている。

だから、と言う事だろうか。

チャンミンがこの家に居ることも、この家の中で掃除をする事も
俺と別れた今では、当たり前の事では無くなってしまったと言うこと…?


「あ、いや、そんなの全然謝る事じゃないし。寧ろ、俺こそ、ごめん。掃除も、ろくにしてなくて…チャンミンが留守なだけで、酷い散らかりようだっただろ?」


午前中、出かける前のリビングの様子を思い出して、いっきに情けなくなる。

俺は今までずっとチャンミンに甘えっぱなしで、一人になると家事なんてもっぱら出来ないのだ。


「あ、うん。ちょっと驚いた…ははっ。」


チャンミンが笑った。
気不味そうな愛想笑い丸出しだけど、可愛い。


思わず、じぃっと、見つめてしまったら
チャンミンはまた気不味そうな顔をして


「あ、洗濯物も、洗濯機とランドリーバスケットに入ってたのは、勝手に回しちゃって…」


あぁ、そう言えば洗濯機が回ってる音がしてるかも。


「…ありがとう。助かるよ。俺、ほんと何も出来てなくって…、お前に甘え過ぎてたから…これから、一体どうして行ったらいいんだか…」


はははっ、と笑って言ったけれど
その笑い声は乾ききっていて

自分の情けなさに落ち込んでいると



「ねぇ、ヒョンは、いつまでここに居る?」

「え?」

「この家、引き払うの?」


実にあっさりと、そう聞かれて
胸が潰れそうだった。


「あ、えっと…まだ考えてないんだけど…。」


チャンミンと一緒に暮らしたくて
探しに探しまくった物件。

3年半前、新築で入居した2LDK。

大きな窓と高い天井。
何より海外仕様の背の高いシステムキッチンが
長身なチャンミンのお気に入りだった。


「もし、春まで…次の更新までヒョンがここに居るなら…」


そう言えば、このマンションは2年毎の契約更新になっている。
去年の春に更新してるから
来年の春まで、あと半年は契約期間内だな…

でも、チャンミンが居ないこの家に、1人で…?

2LDKと言う、特に部屋数が多い訳でもないけれど
LDKが大きく取られて居て、面積にしたら割と広い。

この家を俺が1人で管理できるか?

それ以上に、チャンミンの思い出だらけのこの部屋で
1人の生活に耐えられるのか?

1部屋なんて丸々チャンミンの仕事部屋だ。

それが、ぽっかり空いてしまったら
そのまま俺の心の穴になってしまう。

毎日、チャンミンの面影を追いかけて
有りもしないチャンミンの帰りを待つようになってしまうんじゃ……


「…ョン、…ヒョン?…聞いてる?」


!!!

「あ、何っ?聞いてなかった!」

「…はぁ………」


うっ…ため息つかれた…


「だから、ヒョンが更新までここで暮らすなら、僕もそれまで置いて欲しいって…」

「えっ!!」


思わず大きな声が出て、チャンミンを驚かせてしまった。


「あ、ダメなら、良いんだけど…」

「いやっ!!ダメ、じゃない。」


嬉しい提案をしてくれたと思ったら
あっさり引いてしまうなんて…

チャンミンは1週間の間に
すっかり気持ちの区切りを付けてしまったのか…

いや、もしかしたら、最初から
俺みたいに引きずる程の気持ちなんて
もっていなかったのだろうか…

いや、でもまだここに居たいってことは
チャンミンも俺に未練が……


「暫く忙しくなるから、新しい物件探す余裕無さそうなんです。助かる。ありがとう。」


………未練…では無さそうだ…………。


「ちゃんと、家賃も生活費も払うから。」

「はっ?そんなのいいよ。」

「そういうわけに行かないでしょ。」

「お前から、そんなの受け取れるわけないだろ。」

「何で?もう無条件に甘えさせてもらえる立場じゃないんだけど。」


…何でそんなに、グサグサと俺の心を抉るんだ…。


「…じゃあ、こうしよう。今までみたいに、家事を頼めると助かる。」

「別に家事は嫌いじゃないけど…それじゃ、ヒョンの一人暮らしの練習にならないでしょ。」


チャンミンの口から出てくる言葉は
もう既に、俺からしっかりと距離をとっていて

このままこの会話を続けていたら
女々しい事に俺は泣いてしまうんじゃないだろうか。

よっぽど悲痛な顔でもしていたのか
チャンミンはまた俺を見て溜息をつくと


「居候として、家の中の掃除や料理はするけど、自分の部屋の片付けや私物の管理は、ちゃんと自分でしてね。」


そう言って、折り合いをつけた。



自分の部屋って…


2部屋ある中の、1部屋は、チャンミンの仕事部屋だ。
ソファーベッドもあるし、チャンミンはそこを私室として過ごすのだろう。


もう1部屋は、別に俺の個人的な部屋では無いけど。
2人で使っていた寝室だ。

大きなウォークインクローゼットが広くて
俺の仕事道具がたくさん置いてある。

クイーンサイズのデカいベッドが鎮座するその部屋が
俺の私室になるのか。



とりあえず、マンションの契約が切れる半年後まで
チャンミンを引き留められたけど

心の距離は、もうすっかり離れてしまっているみたいだ。











昨日、お久しぶりの更新だったのに
読みに来てくださってる方沢山いたようで
拍手もたくさんついてて驚きました。

皆さん、ありがとうございます。

昨日書こうと思っていたのを忘れていましたが
【 ex novia 】=【 元恋人 】
と言う意味です。

別れた元カレどうしのルームシェアのお話になります。
気に入って頂けると、良いのですが。。。






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